産経ニュース

【衝撃事件の核心】「パンがぬれている!」 クレーマー装い、計2700万円をだまし取った手口とは…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
「パンがぬれている!」 クレーマー装い、計2700万円をだまし取った手口とは…

 見当たり捜査は、指名手配犯などの顔写真を記憶にたたき込み、駅前などの雑踏で目をこらして該当人物を見つけて摘発につなげる捜査手法。捜査2課は、その見当たり捜査のプロが集まる捜査共助課に協力を依頼。男に酷似した人物を見つけ出し、尾行して特定につなげた。

 逮捕された男は、取り調べで「その通りです」と容疑を認めた。最初の被害発覚から実に5年の月日が流れていた。

「人は慌ててしまえば、すぐだまされる」

 嘘の電話をして現金をだまし取る振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害総額は今年上半期だけで全国で236億円。昨年より金額は減少傾向だが、被害件数は増加している。

 今回、食パンや現金をだまし取った詐欺事件はなぜか特殊詐欺としては統計に計上されていないというが、捜査関係者は「電話で他人になりすまして現金をだまし取っていることから、『ひとり特殊詐欺』ともいえる」と指摘。「あらためて電話による詐欺が見抜きにくいことを示した」と分析する。

 別の捜査関係者は「特殊詐欺の肝は、いかにだますかというよりも、いかに慌てさせるか。人は慌ててしまえば、嘘のような話にもだまされる」としており、クレーマーを装う犯行の巧妙さも垣間見える。

 「根っからの詐欺師。経歴も信用できない」と捜査関係者。捜査2課はほかにも被害があった可能性があるとみて、情報提供を呼びかけている。

「ニュース」のランキング