産経ニュース

【衝撃事件の核心】「パンがぬれている!」 クレーマー装い、計2700万円をだまし取った手口とは…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
「パンがぬれている!」 クレーマー装い、計2700万円をだまし取った手口とは…

 「パンがぬれている!」。男は電話ごしに一人で何役もこなしながら、長年にわたって全国のパン屋やコンビニ店などに嘘のクレームをして現金をだまし取り続けていた。警視庁捜査2課が摘発した「クレーマー詐欺」。男は計約2700万円を詐取していた。その手口は、クレーマーに頭を悩ます販売店の弱みにつけ込んだものだった。

「きょうの売り上げも持ってきて」一人2役で嘘の電話

 「食パンがぬれてるんだけど、どうしてくれるの?」

 平成26年10月中旬、東京都足立区にあるチェーンのパン屋に、同店の客を名乗る男からすさんだ声で電話が入った。女性店員の受け答えに対し、「2斤買って1斤ぬれてるけど、なんでぬれてるの?」とたたみかける男の声。店員は平謝りに謝るしかなかった。

 その電話が終わって間もなく。今度は、パン屋チェーンの本部社員を名乗る男から電話が入る。客は本部にもクレームの電話を入れたのだろうか。社員を名乗る男は、店員に命令した。

 「おわびの食パン2斤と一緒に、きょうの売り上げのお金をお店の袋に入れて持ってきて」

 待ち合わせは、店の手前の歩道だった。本部社員が店に入らないのも不思議ではあるが、ここは緊急事態。パン屋の店員は、その後、店の手前の歩道で待つ男に食パン2斤と売上金約30万円を手渡した。

「ニュース」のランキング