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【国を守り隊】陸自唯一…礼砲部隊「北富士駐屯地第1特科隊」が羽田で守り続ける“国の威信”

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【国を守り隊】
陸自唯一…礼砲部隊「北富士駐屯地第1特科隊」が羽田で守り続ける“国の威信”

今年6月、国賓として羽田空港に到着したフィリピンのベニグノ・アキノ大統領に対して行った礼砲(陸上自衛隊提供)

元首21発、首相19発など規則で目安

 礼砲の発射回数は、受礼者によって異なる。自衛隊法の施行規則による基準は国際的な慣行にならい、国旗・元首21発▽首相・その他の国賓19発▽閣僚・陸海空軍大将17発▽陸海空軍中将15発▽陸海空軍少将13発▽陸海空軍准将11発。規則では「礼砲数を基準として、国際慣行を尊重し、その都度定める」ともしている。世界的な礼砲の歴史ではもともと発射回数に制限はなく、王政復古後の英国で財政事情などを考慮して経費削減のために回数が決められたとされる。

 陸自によると、第1特科隊が2002年3月に改編されて以降、礼砲の任務に就いたのは14回。韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領=当時(03年6月)、中国の胡錦濤(こ・きんとう)国家主席=当時(08年5月)、スペインのカルロス国王=当時(08年11月)、フランスのオランド大統領(13年6月)ら14人の来日の際に、いずれも羽田空港で実施した。一方、葬儀の際に弔意を示すために撃つ弔砲もあり、02年3月の改編以降では、橋本龍太郎元首相(06年8月)、宮沢喜一元首相(07年8月)の2回実施。この礼弔砲計16回では、いずれも21発が撃たれている。このほか、昭和天皇の大喪の礼(1989年2月)の際にも弔砲が行われ、やはり21発が撃たれた。

米軍から引き継いだ短射程砲を使用

 第1特科隊が礼砲に使用するのは105ミリ榴(りゅう)弾砲。米軍から引き継いだ短射程砲で、すでに現役を退いている。この退役装備品を大切に保管、整備しながら国際儀礼に使用。第1特科隊の4個中隊が持ち回りで任務にあたっている。

 実際の礼砲には4門が使われる。1門4人体制で、4門を統括する戦砲隊長の「撃て!」の合図に従い、順番に空砲を放っていく。発射間隔も施行規則で「3秒ないし5秒間隔」と定められており、現場では4秒間隔で運用されている。

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