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【TX開業10年】利用者倍増、沿線住民も増加中 「上野東京ライン開業も響かず」

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【TX開業10年】
利用者倍増、沿線住民も増加中 「上野東京ライン開業も響かず」

出発進行の合図を送る一日駅長の子供ら=8月24日、TX秋葉原駅

 茨城県つくば市と東京・秋葉原を結ぶ鉄道、つくばエクスプレス(TX)が、開業10周年を迎えた。1日平均の利用者は平成26年度が32万6千人で、開業初年度の15万人から倍増した。沿線地域の人口増加や大型商業施設の進出など、TXがまちおこしの「起爆剤」となっていることは間違いない。運行会社の首都圏新都市鉄道(東京都台東区)は同日、TX秋葉原駅で記念イベントを開き、10年の節目を祝った。

 8月24日のイベントでは、濃紺色を基調にした新デザインの制服がお披露目された。公募で寄せられた子供たちの絵画作品を展示する「こども美術館列車」の運行に合わせた式典も行われた。

 また、4人の子供が「こども一日駅長」に任命され、新しい制服を着て守谷行きの普通列車に出発の合図を送った。一日駅長に選ばれたつくば市の落合美弥さん(8)は「出発の合図が楽しかった。駅長みたいになれていい思い出ができた」と笑顔を見せた。

 TXは、JR常磐線の混雑緩和などを目的に17年8月24日、東京、埼玉、千葉、茨城の1都3県を走る高速鉄道として開業した。駅数は20。道路と交わることがない完全立体交差で、事故要因となる踏切がなく各駅に転落防止のホームドアがあるのが特徴。最高速度は130キロで、つくば-秋葉原間の58・3キロを最速45分で結ぶ。

 鉄道の整備は、元年に施行された「大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法(宅鉄法)」に基づき、沿線地域の開発と同時に進行している。生活の利便性を高めることが狙い。県内に駅が置かれたつくば、守谷、つくばみらいの3市では、県や都市再生機構などが主体でまちづくりに携わった。

 県の常住人口調査(7月1日)によると開業前と比べ、つくば市は2万2918人、守谷市は1万644人、つくばみらい市は8495人(合併前の旧町村との比較)増加した。

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