産経ニュース

【鉄道ファン必見】「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【鉄道ファン必見】
「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」

JR九州の観光列車「或る列車」=北九州市

 話題の「或る列車」については、7月末に都内で開かれた出版記念イベントで、こんな話をしていた。

 「ヒットをさせるのが私の仕事。ヒットを打たないと次の仕事は来ない。或る列車も、列車が走り出す瞬間まで調整を続けている」「車両を作るときに『いかに遅く走れるか』がテーマ。1駅を1時間かけて走る電車は楽しいんです」「或る列車は『ななつ星』と違って(乗車は)抽選ではないので、ぜひ乗りに行ってみてください」。また、「赤字会社のJR九州がこうした列車を作ったことが誇り」とも。

 たしかに、黙っていても乗客がいる大都市圏の鉄道会社と違い、JR九州は高速バスやマイカー、航空機とも激しい競争関係にある。それだけに会社も必死だ。「ななつ星も、リーダーが『作るぞ』と号令をかけたから実現できた。唐池さん(JR九州の唐池恒二会長)はある意味、天才ですね」と評する。

 車両をデザインするにあたっては衝突の連続だったそうだ。《このようにJR九州に盾突くのにはわけがあります。僕は本当の顧客に尽くしたいのです。この25年間、ずっとJR九州の仕事をやってきました。ただし、JR九州は雇い主ではありますが、本当の顧客ではありません。本当の顧客は最終ユーザーです》。列車に乗る子供やお年寄りに乗務員、そうした人たちのために闘ってきたと自負している。

 新刊の終章で、水戸岡さんはこう記している。《雇い主の言うことを100パーセント聞くデザイナー、デザイナーの言うことを100パーセント聞く職人。そんな従順な人は、世にないものをつくる闘いに勝つことはできません。これを読んだ方も、大いに盾突いて、正しい方向に向かっていただきたいと思います。盾突き方のサンプルは、成功例、失敗例を含めてこの本にしっかり書いておきました》

このニュースの写真

  • 「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」
  • 「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」
  • 「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」
  • 「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」
  • 「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」
  • 「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」

「ニュース」のランキング