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【鉄道ファン必見】「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」

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【鉄道ファン必見】
「ななつ星」「ゆふいんの森」…JR九州の「顔」を作った工業デザイナー・水戸岡鋭治氏 「通勤電車だからこそ革張りなんだ!」

JR九州の観光列車「或る列車」=北九州市

 通勤電車のシートに使われている本革は、よくみると傷や色ムラがあるという。《日本の品質基準は天然素材に対しても妙に厳しいんです。木目が揃った木とか、節のない木を要求するわけです。色が違っては困る、傷があっては困るとかね。意味ないでしょ。天然素材には傷とか色ムラがあってあたりまえなんです。だって天然なんですから》という理由からだ。天然素材が経年変化するのも“味”として前向きにとらえて使っているのだという。こうして豪華かつ安価な車両を実現している。

いかに遅く走れるか

 記者の父親はかつてJR東海の職員だったので言いにくいことだが、今の東海道新幹線は普通車とグリーン車だけの編成で、本当につまらなくて乗る気がしない。昔は違った。2階建て車両があって食堂車があり、グリーン個室があり、いかにも“夢の超特急”といった趣があった。難しいとは思うがぜひ一度、800系電車に東京まで乗り入れてほしいと願う。「世の中にこんな車両があったのか」と、東海道新幹線に衝撃が走ることだろう。

 水戸岡さんも食堂車に対する思い入れは相当あるようで、かつて博多から西鹿児島まで4時間以上を要していた特急「つばめ」用に787系電車をデザインした際、食堂車の導入を強く主張したという。妥協の末に787系電車にはビュッフェ(軽食堂)車を導入することになり、ドーム型天井の車両が造られた。

 しかし乗客数の増加と九州新幹線の一部開業で、ビュッフェ車は一般車両に改造されることになってしまう。そのデザインも水戸岡さんが担当したが、そこであきらめなかったのがすごい。《改造した電車をよくみてください。座席は普通のものを並べました。でも、天井はそのままです。ビュッフェの頃に大好評だった卵型のドーム天井を残してあるんです。おかしいでしょ、普通車なのに。いつでも、改造して元に戻せるようにしてあるんです》。

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