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【秘録金正日(40)】世界最高級品調達工作 「日本人を拉致し完璧に変身せよ」

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【秘録金正日(40)】
世界最高級品調達工作 「日本人を拉致し完璧に変身せよ」

2009年3月、韓国・釜山で田口八重子の長男、飯塚耕一郎(手前)と初対面し、抱き合う金賢姫(早坂洋祐撮影) 2009年3月、韓国・釜山で田口八重子の長男、飯塚耕一郎(手前)と初対面し、抱き合う金賢姫(早坂洋祐撮影)

 「彼らはウィーンを中心とした欧州や香港、シンガポール、日本の主要都市にクモの巣のような組織網を構築して猛烈な工作活動を繰り広げていた」。その上で、欧州で暗躍した“著名”工作員として「キム・デソン、キム・ユーチョル」ら数人の名前を挙げた。

 この時期、北朝鮮の工作活動は、韓国に「暴力革命」や「体制転覆」を引き起こすことに主眼があったが、金正日個人の趣味を満たすための活動にも大量の人員が投入された。

 ウィーンを中心に軍需物資の調達を担当した元工作員の金正律(ジョンリュル)は94年に現地で亡命するまで20年間、正日のために世界最高級の贅沢(ぜいたく)品や高級車、電子機器の買い付けに奔走した。

 正日の別荘を飾る高級絨毯(じゅうたん)やシルクの壁紙、チェコ製シャンデリア、イタリア産家具を金に糸目を付けずに購入した。水道管さえ、さびの出ない特殊加工品をオーストリアのメーカーから取り寄せ、50コンテナ分送ったこともあった。

 「買い付けの80%は、金正日とその周りの人間のためのもの」で、「整備工4人とメルセデス・ベンツ社で研修を受けたこともあった」(正律著『独裁者を告発する』)という。正日が乗り回すベンツの整備に必要なタイヤ圧やバッテリー測定器、スパナ1本まで全てドイツで購入した。

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