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【秘録金正日(40)】世界最高級品調達工作 「日本人を拉致し完璧に変身せよ」

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【秘録金正日(40)】
世界最高級品調達工作 「日本人を拉致し完璧に変身せよ」

2009年3月、韓国・釜山で田口八重子の長男、飯塚耕一郎(手前)と初対面し、抱き合う金賢姫(早坂洋祐撮影) 2009年3月、韓国・釜山で田口八重子の長男、飯塚耕一郎(手前)と初対面し、抱き合う金賢姫(早坂洋祐撮影)

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 工作機関を掌握した金正日(キム・ジョンイル)は、工作員の待遇を改善する措置を取る。工作員の生活費を大幅に引き上げ、一般社会と隔離した「村」に工作員らを住まわせた。

 彼らの生活必需品の一部には、外国製を支給。「915病院」と呼ぶ専用の医療施設も整備し、工作員一人一人に主治医まで付け、士気を高めようとした。

 「915病院」は、1987年11月に大韓航空機爆破を実行した元工作員の金賢姫(ヒョンヒ)が、日本人拉致被害者の田口八重子と「面会した」と証言した病院だ。

 日本の警察関係者に、自分に日本語を教えたという「李恩恵(リ・ウネ)先生」のことを追及され、示された15人の日本人の顔写真の中から、賢姫は、迷わず田口の写真を言い当てた。

 「写真は、平素から知っていた彼女より、すこし太っていた。だが、彼女が腰を痛めて915病院に入院していたときにまるまるとして見えた、彼女そのままだった」(『いま、女として-金賢姫全告白』)。賢姫は81年7月から83年3月にかけて田口と生活をともにした。

スパナ1本に水道管まで

 70年代後半、オーストリアの首都ウィーンに勤務したという米中央情報局(CIA)の元要員、マイケル・リーは「70年代まで北朝鮮はまだ元気があり、工作員の士気も高かった」と説明しながらこう振り返る。

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