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【番頭の時代】第4部・永田町のキーマン(3) 「後藤田五訓」官僚の省益戒め 後藤田正晴元官房長官

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【番頭の時代】
第4部・永田町のキーマン(3) 「後藤田五訓」官僚の省益戒め 後藤田正晴元官房長官

 後藤田が職を賭して反対した停戦合意前のホルムズ海峡での機雷掃海は、その後30年近くも手つかずの課題として取り残され、今国会に安全保障関連法案を提出した安倍の再登板まで待たなければならなかった。

 17年9月19日に死去する直前まで日中関係発展に尽力した後藤田だが、急速な軍拡や南シナ海での強引な海洋進出を進める中国の姿を予想していたかどうかは分からない。平沢は「後藤田さんの中国に対する思いとは全くかけ離れた形で中国は動いている。後藤田さんならどう言うか、本当に聞いてみたい」と語る。(敬称略)

 ◆番頭の教え◆

 「相手を信頼 懐の深さ兼ね備え」

 官房長官には、組織を動かす力が必要だ。安全運転を求める組織を動かすには、指示する者が、行動による明確な成果を示し、成果創出の責任をとることの宣言が求められる。

 さらに動かす相手が優秀であれば、動かす相手の心に触れ、才能を引き出すことも求められる。

 国家を動かす官房長官は、組織を動かす強力なリーダシップと動かす相手を信頼する懐の深さを兼ね備えているべきであろう。

(ビズグロー代表杉村知哉)

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