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【近ごろ都に流行るもの】「パクチー」強い臭いのクセ者に世間がハマリ始めた

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【近ごろ都に流行るもの】
「パクチー」強い臭いのクセ者に世間がハマリ始めた

優雅なホテルランチ。ハイアットリージェンシー東京の「パクチー三昧」とパクチーモヒート=東京都新宿区

 「単品でも注文でき、パクチーサラダを追加される女性が目立つ。苦手なお客さまから苦情が出る懸念もあったが今のところない。季節ごとに多彩なパクチー料理を出し、名物に育てたい」と荒木浩一サービス支配人(48)。「私も最初はダメでしたが、タイ旅行で目覚めました」とも。

 パクチニストの草分けは8年前、世田谷区経堂に世界初のパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」を開いた佐谷恭さん(40)だ。店を訪ねると、長野から届いた山積みのパクチーから芳香が漂う。同店だけで週40キロ以上も食べられている。今でこそ、40席に毎晩50~60人が訪れる人気店だが、以前はモノ好き扱いされていた。

 「日本パクチー狂会」を立ち上げるほど愛してやまない佐谷さんは、世界を旅するなかで「パクチーは旅と平和の象徴」と考えるに至った。「タイ語でパクチー、英語でコリアンダー、中国語で香菜(シャンツァイ)と呼ばれ150カ国以上で食べられている。パクチーを通じた交流や農家と飲食店の橋渡しに力を入れていきたい」と語る。

 各地で長年食べられてきた理由には“薬効”もある。

 北京中医薬大学日本校講師の薬膳料理家、阪口珠未(すみ)さん(47)によると、パクチーは「胡●(=くさかんむりに妥の旧字体)(こすい)」と呼ばれる漢方薬。「気のめぐりを良くして体を温め、発汗を促す。特に吹き出物の老廃物を早く排出させる皮膚の解毒・美肌作用があるとされる。ストレス緩和の『解鬱(かいうつ)』にも利用される、現代女性の味方になる食材です」。阪口さんの薬膳料理教室の生徒にもパクチー料理は人気があるという。

 周囲に聞いてみると、自宅で栽培している女性が複数いた。実はわが家も…。知らずにパクチニストになっていた!?

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