産経ニュース

【郷土偉人伝】荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【郷土偉人伝】
荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに

荒井退造(荒井紀雄さん「戦さ世の県庁」から)

 70年前、激戦地となった沖縄で県民疎開に尽力した沖縄県警察部長、荒井退造(1900~45年)の功績がクローズアップされている。沖縄では、多くの県民を救った偉人として知らない人はいないと言われるほど敬愛されていた。また、2年前にテレビドラマで当時の沖縄県知事、島田叡(あきら)(1901~45年)とともに紹介された。だが、荒井の出身地、宇都宮では知る人はほとんどいなかった。戦後70年の今年、さまざまな巡り合わせで故郷で脚光を浴びることになった。

 きっかけは、荒井を約20年研究してきた郷土史研究家の塚田保美(やすみ)さん(83)の宇都宮高校同窓会報への寄稿だった。感銘を受けた同校の斎藤宏夫校長(58)が沖縄でゆかりの地をめぐり、沖縄の人々との交流ができた。地元・宇都宮で顕彰の機運が一気に高まった。

 塚田さんは約20年前、荒井の長男、紀雄さんが書いた「戦さ世(ゆう)の県庁」(中央公論事業出版)を手にする機会があり、荒井が母校・宇都宮高校出身であることを知った。「細々と研究を続けてきたが、世に出す機会がなかった」と塚田さんは振り返る。

 だが、平成25年、「宇高同窓会報」に大正9年卒の先輩として、「沖縄県民を救うべく職に殉じた荒井退造警察部長」という一文を寄せると、大きな反響があった。「宇高だけではない。栃木県の誇り」。宇都宮高校卒業生、関係者からはそんな声が上がった。

人物と功績

 荒井はどんな人物だったのか。ふるさと旧清原村は現在の宇都宮市東部。鐺山(こてやま)尋常小学校(現・清原南小学校)、清原尋常高等小学校(清原中央小学校)、宇都宮中学校(宇都宮高校)と進んだ。

 さらに巡査をしながら明治大専門部(夜間)で学び、27歳のとき、高等文官試験に合格。内務省官僚の道を歩み始めた。

このニュースの写真

  • 荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに
  • 荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに
  • 荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに
  • 荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに
  • 荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに
  • 荒井退造 激戦地の沖縄で県民疎開に尽力した警察部長 戦後70年に故郷・宇都宮の誇りに

「ニュース」のランキング