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【映画と生きる】牛丼店バイト…で人間考察 20代の安川有果監督「違和感を追求しつつ楽しい作品を」

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【映画と生きる】
牛丼店バイト…で人間考察 20代の安川有果監督「違和感を追求しつつ楽しい作品を」

 映画「Dressing Up」を手がけた安川有果監督=7月22日、東京都千代田区(藤井克郎撮影)

 若い女性監督の活躍がすさまじい。20代で手がけた作品が劇場公開されるケースが相次いでいるが、安川有果監督(29)もそんな一人だ。8月15日からは初の長編監督作「Dressing Up」が東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開。「将来の夢がわからないという女の子の話なので、先の見えない不安を抱えている人にもぜひ見てもらって感想をうかがえたらうれしい」と期待を口にする。

 「Dressing Up」は、初めての長編とは思えないほど意欲的な作品だ。中学1年の育美(祷(いのり)キララ)は父親(鈴木卓爾)と2人暮らし。何らかの事情で大阪近郊のとある町に引っ越してくるが、ここでも学校になかなかなじめない。それは幼いころに死別した母親のせいではないかと思い始める…。

 冒頭、この町の俯瞰(ふかん)ショットが流れ、何かがここで起きることを予感させる。さらに特殊メークを駆使したり、森の中をさまよったりと、少女の心の中の不安や葛藤を幻想的に表現。ロケは安川監督の出身地である奈良県香芝市で行われたが、「怖いくらい同じ形の家が並んでいるところがあるんです。そういう均一の風景を乱すような存在が紛れ込んだらどうなるのか。そんな狙いもありました」と作品への思いを語る。

 ☆ ☆ ☆

 映画にのめり込むようになったのは高校生のころからだ。映画好きの姉の影響で、レオス・カラックス監督やウォン・カーウァイ監督の作品など、ちょっとおしゃれなミニシアター系に親しむようになる。一方で絵画にも興味を持ち、トータルで勉強できる学校に行きたいと、大阪美術専門学校に進学する。

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