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【阿比留瑠比の極言御免】
河野談話は「霞が関文学」
河野洋平元官房長官が先月29日、名古屋市で行った講演の内容が、翌30日付の東京新聞と朝日新聞に掲載されていた。朝日によると、河野氏は自民党が政府に対し、慰安婦問題に関する事実誤認に基づく海外報道などに適切な反論や働きかけを求める提言をまとめたことをこう批判した。
「なぜ『申し訳ありませんでした』とできないのか。そこから新しい日本の行くべき行動をとるのは当たり前ではないのか」
だが、提言は慰安婦問題に関して次のようにきちんと反省を示している。
「慰安所が設置され、女性を民間業者が募集し働かせたことは事実であり、根本的に女性の人権と尊厳を著しく傷つけたという点に議論の余地はない」
それでは河野氏はどうして怒っているのか。むしろ、提言が平成5年8月の「河野談話」発表時の河野氏自身の発言を、「重大な問題」と指摘したことが気に入らないのではないか。
