産経ニュース

【北方領土訪問記】3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【北方領土訪問記】
3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を

色丹島で行われた交流会。日本側訪問団が披露した阿波踊りにロシア人住民が参加し、和気藹々とした雰囲気に包まれた=7月26日

 北方四島のロシア人住民と日本人の元島民らが相互訪問する「ビザなし」交流で、日本側訪問団に同行した。訪れた国後島と色丹島は手つかずの美しい自然が残る一方、ロシア政府の予算が投じられた病院や幼稚園が続々と建てられていた。島の実効支配を進め、日本人がかつて島に住んでいた痕跡を消し去る狙いなのだろうか。日本への四島返還を無力にするロシアの思惑を垣間見た気がした。

 今回の訪問団は元島民とその家族、北方領土返還運動に携わる全国の県議会議員や市議会議員ら61人。7月23日に北海道の根室港を出港し、国後島古釜布(ふるかまっぷ)湾に到着。24日に国後島を訪ね、25、26両日は色丹島を訪問した。

◇◇◇

 最も驚いたのは、色丹島・穴澗村に昨年12月に完成した「南クリル地区中央病院色丹分院」の豪華さだった。ロシア政府が進める北方領土インフラ整備事業の目玉として、日本円にして約17億円がつぎ込まれた。7月18日にスクボルツォワ保健相が視察し、日本政府が「領土問題に関するわが国の立場と相いれず、受け入れられるものではない。極めて遺憾だ」(菅義偉官房長官)と抗議したことでも知られる。

 病院の総面積は4200平方メートルで、医師や看護師らスタッフは48人。診療科目は内科、外科、産婦人科、歯科。廊下や病室には空気清浄機が置かれ、デジタルマンモグラフィーや腹腔鏡検査の設備のほか理学療法室を完備。新しい医療機器は米、英、独の欧米製に混じって韓国製も目立つ。見る限りでは、日本製は体重計など古い機材が残るだけで、最新機器はほぼ皆無だった。

このニュースの写真

  • 3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を
  • 3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を
  • 3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を
  • 3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を
  • 3000人の島にロシア資本の豪華病院 学校や博物館も“ロシア化” 返還実現へ戦略的な世論喚起を

「ニュース」のランキング