産経ニュース

【国際情勢分析】中国、ギリシャを“爆買い”か 港湾、空港、揚陸艦にも食指 狙いはユーロ圏の橋頭堡

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【国際情勢分析】
中国、ギリシャを“爆買い”か 港湾、空港、揚陸艦にも食指 狙いはユーロ圏の橋頭堡

 中国がギリシャへの投資に食指を動かしている。

 ユーロ圏首脳会議が金融支援の協議を行うことで合意し、ギリシャがユーロ圏から離脱する懸念が遠のいたからだ。地政学的にギリシャをユーロ圏への「橋頭堡(きょうとうほ)」と考える習近平指導部には「チャイナマネーにモノを言わせて“ギリシャ爆買い”に走るチャンス」と映っているに違いない。

ユーロ圏への「橋頭堡」

 世界地図帳を開いて地中海に突き出たギリシャを探し、中国との位置関係を俯瞰(ふかん)すると、陸路でも海路でも空路でも、中国から欧州への要衝にあることが分かる。通貨ユーロがそこに流通しているのもカギだ。

 中国はすでに2008年からギリシャ投資に大きくカジを切ってきた。中国海運最大手の中国遠洋運輸集団(COSCO)がギリシャ最大の貿易港「ピレウス港」に、子会社を通じて43億ユーロ(約5850億円)で35年間、一部の埠頭(ふとう)運営権を獲得。対ユーロ圏貿易の中継地として育成する国家的な戦略を進めていた。

 ところが年初に誕生したチプラス政権が、前政権までの改革路線を見直すとしてピレウス港など重要施設の民営化を凍結。中国の戦略には「待った」がかけられていた。したたかなチプラス政権は2月、このピレウス港への中国海軍軍艦の寄港を認めて式典にも出席し、「中国からの投資を重視している」と表明。欧州連合(EU)との交渉を控え、「中国カード」をチラつかせる場面もあった。

続きを読む

「ニュース」のランキング