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【複眼ジャーナル@NYC】ソマリアの海賊急減 海上自衛隊の貢献と期待は大きい

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【複眼ジャーナル@NYC】
ソマリアの海賊急減 海上自衛隊の貢献と期待は大きい

1月、アフリカ東部ジブチを拠点にソマリア沖アデン湾で海賊対処活動を展開している自衛隊派遣部隊を訪れた中谷防衛相(共同)

 米国務省のトッド・チャプマン政治軍事局筆頭次官補がマンハッタンにやってきた。国連で開催されたソマリア沖海賊コンタクト・グループ(CGPCS)の定例会議に、米国側の代表として参加したそうだ。

 アフリカ東部ソマリア沖・アデン湾にはびこる海賊は、2013年に公開された米ハリウッド映画「キャプテン・フィリップス」で広く知られるようになった。海運業界では昔からの悩みの種で、海賊行為は09年には約220件と、08年比で倍増している。

 内戦で国土が荒廃したソマリアの海賊にとって、タンカー船の略奪や船員の誘拐は「生活の糧」である。ソマリア沖は地中海からインド洋に抜ける海路の要衝をなす。テロリストの資金源になる危険性もあり、ソマリア沖の海賊は国際社会に対する脅威なのだ。

 業を煮やしたのが米国だった。国連に働きかけ、安全保障理事会がソマリア沖海賊対策で国際協力を促す決議を採択したのを機に、CGPCSを09年に発足させた。日本を含む80カ国が名を連ねている。

 定例会議は7月で18回目となった。チャプマン筆頭次官補によると、「今回の会合は海賊裁判所の設置などの法執行や、海賊の首領の取り扱いがテーマになった」。海賊行為の主因となる貧困をなくす経済活性化策も話し合われたという。

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