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【経済インサイド】万年筆に「自分の色」のインクを セーラーは工房開設 インクブレンダーが好みの色を配合

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【経済インサイド】
万年筆に「自分の色」のインクを セーラーは工房開設 インクブレンダーが好みの色を配合

インク工房でインクを混ぜながら、お客の好きな色を創り上げるセーラー万年筆のインクブレンダー石丸治氏(左から2人目)=東京都千代田区

手書きの魅力

 カラーインクが脚光を浴びているのは、万年筆人気がじわじわと復活しているからだ。パソコンやスマートフォンで育った若者を中心に「とめ」「はね」によって文字に個性が出る手書きの良さが見直される中、書き手の筆圧で字の太さが変わったり、途中で書くのをやめるとインクがにじんだりして気持ちや考えが筆跡に表れる万年筆の魅力が新鮮に映る。

 こうした中、「若い世代は色を楽しむ感覚がある」と指摘するのはパイロット営業企画部の武井紀美江課長。ペンケースに多くの色の筆記具を入れ、絵文字を使いながらノートをカラフルに仕上げる女性は多い。

 カラーインクを求めるのは女性が多いだけに、ネーミングも重要になる。パイロットは「色彩雫(いろしずく)(50ミリリットル)」シリーズを展開するが、「月夜」「紺碧(こんぺき)」「冬柿」など「日本の美しい情景を思いださせる名前にこだわってきた」(武井氏)。

 19年12月の5色から24色に増加。それに伴い人気も上昇、全色がそろった25年から売り上げも伸びた。昨年11月には好きな3色(15ミリリットル)を選べる「色彩雫ミニ」も用意、いろいろな色を試したいとの声に応える。品ぞろえが奏功し、26年の売り上げは23年比3.2倍だ。手作りの制約から月1500~1800瓶しか生産できず品切れ状態が続く。

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