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【日本の議論】刀剣女子、今度は水戸に殺到 大人気「燭台切光忠」に感涙

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【日本の議論】
刀剣女子、今度は水戸に殺到 大人気「燭台切光忠」に感涙

オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する、擬人化された「燭台切光忠」(C)2015 DMMゲームズ/Nitroplus

 燭台切光忠も同ゲームの中で擬人化され、キャラクターとして登場する。現在ある全46振りの中でも、トップクラスの人気を誇っている。

ファンがメールで要望

 燭台切光忠は打刀(うちがたな)で、全長約67センチ、厚さ約7ミリ。鎌倉時代に備前国(岡山県など)で製作された。来歴は諸説あるが、水戸徳川家に伝わる刀剣について水戸藩8代藩主・徳川斉脩(なりのぶ)が編纂(へんさん)した江戸時代の書物「武庫刀纂(ぶことうさん)」によると、元は戦国武将、伊達政宗の所有だった。政宗が近くにあった燭台ごと小姓を切った逸話から「燭台切」と呼ばれる。第2代水戸藩主・徳川光圀が幼年の頃に、政宗から譲ってもらったという。

 長い年月を経て、大正12年の関東大震災で被災。刀身以外は全て火事の高温で溶け、刀身も焼けて黒く変色しており、波紋も確認できない。昭和8年に国華倶楽部が編集した「罹災(りさい)美術品目録」に、燭台切光忠は「焼失」と記されたため、世間一般的には現存していないと思われてきた。

 だが、実際は水戸徳川家が他の多数の刀剣類と一緒に水戸市内で保管していた。

 「今年に入ってから『燭台切光忠についての記録はないか』という問い合わせが多くあったので展示することにしました。確かに美術品としての価値も、武器としての殺傷能力もないかもしれませんが、形自体はきれいに残っています」

 そう語るのは同ミュージアムの佐宗(さそう)沙織学芸員。

 燭台切光忠は水戸徳川家による個人所有で、現在は専門家による調査を行うため、同ミュージアムが預かっている。

 メールなどで要望が来るようになったため、5月17日、「2015国際博物館の日記念ミュージアムトーク」に合わせ、1日限定で燭台切光忠を展示した。「『武庫刀纂』に描かれた水戸徳川家の名刀」と題して、同ミュージアム研究員が燭台切光忠などについて講話。1回約40人で全2回開催の予定だったが、若い女性を中心に全国から300件近い応募があったため、急遽(きゅうきょ)5回に増やした。

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