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【大人の遠足】京都、中国の名所も配した「小宇宙」…東京・小石川後楽園

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【大人の遠足】
京都、中国の名所も配した「小宇宙」…東京・小石川後楽園

琵琶湖に見立てた池「大泉水」。雨に濡れた木々は鮮やかさを増す=東京都文京区 琵琶湖に見立てた池「大泉水」。雨に濡れた木々は鮮やかさを増す=東京都文京区

 東京ドームや後楽園遊園地…。都心のアミューズメントスポットとして名高い文京区後楽園一帯だが、少し離れたところに緑豊かな庭園「小石川後楽園」がある。「黄門様」で知られる水戸光圀の時代に完成したとされる庭園には、京都や中国など各地の名所を模した景観が表現され、訪れる人を魅了している。遊園地などで遊ぶ前後に、自然豊かな庭園で心を落ち着けるのもいいかもしれない。(植木裕香子、写真も)

かつては船遊びも

 庭園を訪れたのは、梅雨空が広がる雨脚の強い日。暗い空模様とは対照的に、雨に濡れた森の緑は青々として美しく、思わず目を奪われた。

 「(小石川後楽園は)江戸時代初期の寛永6(1629)年、水戸徳川家の初代藩主の頼房が、江戸の中屋敷(後に上屋敷)の庭として造ったもので、2代藩主の光圀の代に完成しました」と説明するのは小石川後楽園サービスセンターの八馬稔・サービスセンター長(40)。

 中心に池を配置した回遊式庭園は国の特別史跡、特別名勝に指定されている。同庭園のように、二重指定されているのは、金閣寺など国内では9カ所。都立庭園ではここと浜離宮恩賜庭園の2カ所だという。

 現在、庭園の出入り口は日中友好会館に近い西門だが、もともとは、水戸藩中屋敷があった東京ドームにほど近い、現在の庭園の奥にある唐門跡が入り口だった。ここを過ぎると目の前には、信州の木曽路をイメージして作られた坂道がある。木々がうっそうと生い茂る山道ならぬ坂道を登った先には、琵琶湖に見立てた池「大泉水」が広がる。

 八馬センター長は「大泉水には将軍が望んだものの一つ、長寿を象徴する亀の形をした岩でできた島『蓬莱島(ほうらいじま)』があります。昔はこの池で船遊びをしたと言われています」と教えてくれた。

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