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【秘録金正日(32)】妹の恋のキューピット? 手足となった「たいこ持ち」の義弟、張成沢

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【秘録金正日(32)】
妹の恋のキューピット? 手足となった「たいこ持ち」の義弟、張成沢

第1書記の金正恩(右)とその夫人、李雪主とともにサッカー大会を観戦する張成沢(左)=2013年4月29日(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 第1書記の金正恩(右)とその夫人、李雪主とともにサッカー大会を観戦する張成沢(左)=2013年4月29日(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

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 金正日(キム・ジョンイル)が後継者としての地位固めに必死だった時期に裏で支えたのは、妹婿の張成沢(チャン・ソンテク)だ。成沢が正日の妹、金敬姫(ギョンヒ)と結婚したのは1972年。金日成(イルソン)総合大学在学中に2人は出会った。男女混声合唱の芸術サークルで一緒に活動。所属もともに経済学部政治経済学科で、授業も一緒に受けた。

 同い年の2人は65年に大学に進学した。ソ連の影響を強く受けていた北朝鮮では、ロシアの歌や踊りがはやった。学生らは校庭や野外活動で、軽快なアコーディオンのリズムに合わせて気軽にロシア舞踊に興じるなど、若者が自然な情熱を発露する時代といえた。

 成沢はアコーディオンの名手で歌もうまく、踊りも上手。今でいう“イケメン”でもあった。整った顔立ちにスラッとした体つき。酒にも強く、遊び上手な彼は、女子学生たちの憧れの的だった。

敬姫が猛アピール

 講義時間になると、金敬姫は、張成沢の後ろに座り、休み時間に採ってきた柳の枝で耳をくすぐったりして関心を引こうとした。2人の在学中に金日成総合大総長の職にいた黄長●(=火へんに華)(ファン・ジャンヨプ)によると、「張成沢は勉強が特別できるほうではなかった」が、「なによりも物事の道理に明るく怜悧(れいり)であった」(『黄長●(=火へんに華)回顧録 金正日への宣戦布告』)。

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