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【中国トンデモ事件簿】児童4人が自殺、父は出稼ぎ、母は家出…繰り返される「留守児童」めぐる悲劇

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【中国トンデモ事件簿】
児童4人が自殺、父は出稼ぎ、母は家出…繰り返される「留守児童」めぐる悲劇

中国貴州省畢節市で児童4人が服毒自殺したとされる住宅(中国のニュースサイトから)

 「あなたたちの好意に感謝します。あなたたちは私によくしてくれました。しかし私は死ぬべきなんです。私はかつて15歳までに死ぬと誓いました。死ぬことは私の長年の夢でした」

 画面に映し出された手書きの“遺書”は実物ではなく、局側が合成したものだったのだが、「パソコンのフォントソフトに使われているものと全く同じ字体だ」などとネット上で“偽造疑惑”を指摘する声が続出。その後、当局側が「実物を公表できないため、文言を取材したCCTV側が合成した」と釈明したものの、「文章自体が13歳が書いたとは思えない」「当局への感謝が強調されており不自然。責任を免れるためではないか」などと疑念が渦巻いている。

 さらに4人が自殺する直前の当日午後10時ごろには、教育担当者ら約10人がきょうだいの家を訪れて“復学”を説得していたことが明らかになり、「子供たちを追い詰めたのではないか」などと当局の対応を疑問視する声も寄せられている。

 きょうだいのうち小学校に通う3人は5月8日からまったく登校しなくなっていたのだ。幼稚園に通う5歳の女児は事件当日も、グラウンドに出て楽しそうにフラフープで遊ぶ姿が目撃されていた。

 今回の事件を受けて李克強首相は関係機関に「悲劇を再び起こすな」と指示を出した。ただ対症療法だけで留守児童の問題を解決することは難しい。都市と農村が断絶している社会構造の変革こそが求められている。

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