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【中国トンデモ事件簿】児童4人が自殺、父は出稼ぎ、母は家出…繰り返される「留守児童」めぐる悲劇

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【中国トンデモ事件簿】
児童4人が自殺、父は出稼ぎ、母は家出…繰り返される「留守児童」めぐる悲劇

中国貴州省畢節市で児童4人が服毒自殺したとされる住宅(中国のニュースサイトから)

 畢節市では12年に、5人の留守児童が放浪の末、ごみ箱の中で暖を取って一酸化炭素中毒で死亡する事件が起きている。14年には小学校教師が留守児童の女児12人を乱暴する事件が発生。15年5月にも留守児童7人に小学校教師がわいせつ行為を働いていた事件が発覚した。

 社会の荒波や悪意から子供たちを守る「防波堤」が存在しないために起こる悲劇だ。

 なぜ留守児童が生まれるのか。根本には農業収入だけでは生活できない農村の貧困がある。出稼ぎ者の「農民工」たちは都市にとって不可欠で安価な労働力にもなっている。

 一方で、中国には農村から都市へと自由に戸籍を移せない独特の戸籍制度がある。農村戸籍を持つ子供が都会に出ても、就学面でさまざまな障壁に直面する。都市は生活コストが高いこともあり、農民工たちは子供を連れて出稼ぎに出ることができないのだ。

遺書は合成?

 4人が自殺した事件は中国国内で大きく報道されたが、混乱に拍車をかける事態が起きた。国営中央テレビ(CCTV)が、長男が残したとされる遺書を紹介したことが発端だ。

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