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【防衛最前線(35)】90式戦車 「北の守り」の傑作、戦車不遇の時代もなお国防の要

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【防衛最前線(35)】
90式戦車 「北の守り」の傑作、戦車不遇の時代もなお国防の要

砲弾の自動装填を実現することで90式戦車の乗員は3人に削減された=5月29日、北海道千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地 砲弾の自動装填を実現することで90式戦車の乗員は3人に削減された=5月29日、北海道千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地

 今年5月に北海道の陸上自衛隊東千歳駐屯地を訪れた際、自衛官に「戦車ってどれくらいスピードが出るか知ってますか?」と聞かれた。「分からないが、速いイメージはない」と答えると、目の前にある戦車に試乗するよう促された。

 およそ50トンの戦車が急加速し、時速70キロで走る。予想外のスピードと振動に面食らっていると、自衛官は「走ったまま1~2キロ先の標的だって確実に打ち抜けますよ」と得意げに語った。

 試乗したのは「90(きゅうまる)式戦車」。陸自の戦車としては「61式」「74式」に次ぐ第3世代に当たる。1990年に正式採用されたことから「90式」と命名された。

 旧ソ連による北海道侵攻を想定していた冷戦時代、「北の守り」の要として「全てにおいて最先端技術を盛りこむ」という方針のもと研究開発が進められた。陸自関係者の間では「当時は列強のどの戦車にも劣らない傑作」との呼び声も高い。

 第4世代の「10(ひとまる)式戦車」が登場する直前の平成21年度までの間、61式戦車の全てと74式戦車の一部を更新するため341両が配備された。1両あたりの調達コストは開発当初は11億円ほどだったが、最終的に約8億円に落ちついている。

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