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【秘録金正日(31)】塀で隠され育った長男、正男 「こんな生活嫌だ」迫る内妻をピストルで脅し

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【秘録金正日(31)】
塀で隠され育った長男、正男 「こんな生活嫌だ」迫る内妻をピストルで脅し

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 父、金日成(キム・イルソン)の信頼を勝ち取り、政権内での地位を確実にしながら、金正日(ジョンイル)は私生活で悩みを抱えていた。正妻の金英淑(ヨンスク)と結婚したとき、同棲(どうせい)中の成恵琳(ソン・ヘリム)との間に生まれた長男、金正男(ジョンナム)は2歳半、よちよち歩きをしていた。親の愛に飢えて育った正日は、長男に尋常ではないほどの愛情を注いだ。正男を食卓の上に座らせ、かわいらしいしぐさを眺めながら食事をした。

 恵琳の姉、成恵琅(ヘラン)の息子で、正男の遊び相手となる李韓永=リ・ハンヨン、本名・一男(イルナム)は、亡命先のソウルで出版した『大同江(テドンガン)ロイヤルファミリー・ソウル潜行14年』に「空き瓶で長男のおしっこを受け取る」正日の姿を映したホームビデオを見たことがあると書いている。

哀れな弟のよう「かわいそうな人」

 長男が大きくなるにつれ、金正日は扱いに困った。金正男が5歳になるまで金日成は、成恵琳母子の存在を知らずにいた。1973年ごろには、日成の目の届かないところで、正日は追従者を集め、深夜まで酒宴を開くようにもなる。

 「正日を恵琳はかわいそうな人だと思っていた」と成恵琅は『北朝鮮はるかなり 金正日官邸で暮らした20年』に記す。幼くして母を亡くし、落ち着ける居場所もなく育ち、父の絶対的権力の下で孤独にさまよっていた夫を哀れな弟のように思っていたという。

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