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【秘録金正日(30)】北朝鮮版「紅衛兵」、未婚男女をけしかけ権力層を刷新 「党問題は正日同志に集中させよ」

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【秘録金正日(30)】
北朝鮮版「紅衛兵」、未婚男女をけしかけ権力層を刷新 「党問題は正日同志に集中させよ」

平壌の万寿台の丘にある金日成とみられる銅像前に立つ金正日=北朝鮮刊行の『時代の星』(1984年)から 平壌の万寿台の丘にある金日成とみられる銅像前に立つ金正日=北朝鮮刊行の『時代の星』(1984年)から

 成恵惠琅によると、73年10月の正日と英淑との結婚は「金日成(イルソン)の指示」によるものだった。後継者の地位を確実にするため、全力疾走していた時期と重なる。

 正日は、党内の権威を揺るぎないものにした大掛かりなプロジェクトに打って出る。「三大革命小組(グループ)運動」だ。同年2月、「思想・技術・文化の3分野において大革命」を起こすと称して発動された運動を、権力掌握に最大限に活用する。

 正日は、経済管理部門や大学、企業所の科学者や技術者から未婚の男女を選び出し、分野ごとに「小組」を編成。20~50人の「小組」を各機関や工場、協同農場に派遣し、現場を監督・指導するよう命じた。

 「小組員」に選ばれた青年らは「金日成」の名が記された身分証を持ち、派遣先に常駐しながら、幹部や党員の私生活を含め、現場で起こっている問題について「資料」を作成し、毎月、「中央党三大革命小組本部」に報告した。

 正日は、小組員から上がってくる報告書を党組織の再編にとことん利用した。中高年幹部の多くを「教条主義や経験主義に染まっている」として処分し、自分に追従する若い幹部と次々入れ替えていった。

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