産経ニュース

【近ごろ都に流行るもの】「合わせ塩」スイーツにまで一振り ハイビスカス、ココア、ペペロンなど多様に進化

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【近ごろ都に流行るもの】
「合わせ塩」スイーツにまで一振り ハイビスカス、ココア、ペペロンなど多様に進化

雪塩ソフトクリームに「合わせ塩」を自由に振りかける。多彩な味わいになり、食べ飽きない=「塩屋(まーすやー)」横浜店

 「トムヤム塩」「ぺぺロンの塩」「ステーキの塩」のように特定料理を想定した合わせ塩も人気。客の中心は30~50代女性だ。「1本で味が決まるため、手間をかけずにおいしい料理を作りたいという、多忙な現代人のニーズに応えることができた。塩に付加価値をつける、最高のブレンドを作りたい」と西里社長。製塩業を開始したのは、塩の専売制度が廃止された翌年の平成10年。

 「私と同様に全国に特色ある小規模製塩業者が増え、日本の塩はこの10年で大きくレベルアップした。塩の専門店を開いたのは、塩の奥深さを伝え、生産者の地位を向上させたいとの思いからです」

 「塩屋」は現在9店舗。今後3年間で集中出店し、18店舗に倍増させる計画だ。

 一昨年開店した港区の麻布十番店を訪ねると、200人の社員のうち14人しかいない社内資格「ソルトソムリエ」の木内伸さん(39)が接客してくれた。「塩はナトリウムのしょっぱさだけでなく、マグネシウムの苦み、カルシウムの甘さ、カリウムの酸味…など成分と味わいが非常に複雑で、産地によっても違う。料理に合った塩を使えば腕も上がります」

 塩単独でも非常に個性的な味がある。強いイオウのにおいが立ち上る赤い「マグマ塩」(100グラム1269円)を試食した女性(41)は「箱根・大涌谷の黒たまごみたいな味」。塩を青竹に詰めて炭火釜で焼いた「竹炭の塩」(100グラム648円)はスモーキーで何でも薫製風になりそう!? カキに内包される海水で作った「牡蠣(カキ)の塩」(15グラム864円)の濃厚な磯の香りに日本酒が飲みたくなる。

 一方、六本木や吉祥寺などに14店舗を展開する食材店「ディーン&デルーカ」では、現在9種類の輸入品の合わせ塩(シーズニングソルト)を取り扱う。

 ポルチーニやフェンネル、レモンなどのフレーバーをそろえ、一番人気はイタリア産「トリュフソルト」(30グラム1296円)。「以前は100グラム4千円ほどの商品だけだったが、4年前に今の少量サイズを扱い始めたところ一気に人気に火が付いた。肉や卵料理などに、一振りで味わいがアップする手軽さがうけている」と広報担当。

 減塩も大切だが、塩がなくても生きてはいけない。料理も体調もいいあんばいに整えるには、適量が肝心だ。

このニュースの写真

  • 「合わせ塩」スイーツにまで一振り ハイビスカス、ココア、ペペロンなど多様に進化

「ニュース」のランキング