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【スポーツ記念日】サッカーW杯でマラドーナが“神の手ゴール” 直後にGKをもかわす5人抜きゴール(1986年6月22日)

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【スポーツ記念日】
サッカーW杯でマラドーナが“神の手ゴール” 直後にGKをもかわす5人抜きゴール(1986年6月22日)

マラドーナの「神の手ゴール」で有名になった1986年のW杯メキシコ大会でのシーン(ゲッティ=共同)

 1986年のサッカーワールドカップ(W杯)メキシコ大会は「マラドーナのための大会」と呼ばれた。彼を“伝説化”させた試合が、同年6月22日のイングランドとの準々決勝の2ゴールだった。

 アルゼンチンの主将として臨んだ当時、25歳のディエゴ・マラドーナは、0-0で迎えた後半6分、相手GKとの競り合いとなり、ヘディングシュート。見事、ゴールが決まったが、左こぶしは明らかにボールに向かって動いていた。イングランドのGK・シェルトンは右手を高く挙げて「ハンドだ」と抗議した。しかし、主審の判断は覆らず、ゴールが認められた。試合後、マラドーナは「神の手とマラドーナの頭でゴールした」と「ハンド」を暗に認めた。“神の手ゴール”は、こうして生まれた。

 ただ、マラドーナは「世紀の詐欺師」では、終わらなかった。そのわずか3分後、彼に、本物の神が舞い降りた。

 センターライン付近でボールを得たマラドーナは、猛スピードでドリブルを開始。イングランドDFは懸命に追いかけ足元を狙いスライディングをかける。一瞬、バランスが崩れたが、倒れない。4人を抜き去ったマラドーナの勢いは増し、最後はGKもかわして、ゴール右にけり込んだ。60メートル以上を突破した「5人抜きゴール」に世界中が酔いしれた。マラドーナはひざまずき両手を高々と掲げた。その姿に、今度こそ観衆は熱烈な拍手と大きな歓声を浴びせた。プロの神髄を見せつけたテクニックは「神の手」さえも正当化してしまった。

 イングランド戦を2-1で勝利したマラドーナは、準決勝のベルギー戦でも華麗なプレーで2得点を挙げた。そして、決勝の西ドイツ戦は、密着マークを受けながらも終了6分前、一瞬のスルーパスで決勝点をアシスト。3-2で西ドイツを下し、2度目の優勝に導いた。

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