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【ソウルから 倭人の眼】現実無視できず プライドも捨てられず「孤立」憂う韓国の“独り相撲”

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【ソウルから 倭人の眼】
現実無視できず プライドも捨てられず「孤立」憂う韓国の“独り相撲”

 「暮らし向きはどう?」と親しい韓国人に聞くと、たいていが苦笑いを返してくる。経済に関していい話は全く聞かれない。韓国の今一番の心配事、現実問題、実は慰安婦問題ではなく、経済、国民生活に集中している。

 学生は一流と呼ばれる大学を卒業しても希望する企業に就職できない。日本の現在30代半ばの世代が味わった「就職氷河期」に似ている。経済協力開発機構(OECD)や韓国統計庁のまとめとして韓国紙が伝えたところでは、29~15歳の4月の失業率は10・2%で1996年以降、最悪だった。

 今年1~3月の24~15歳の失業率が10・9%と上昇傾向にある一方で、日本では同時期で6・1%と改善が進んでいるという。

 ウォン高。最大の輸出相手国である中国経済の伸び悩み。輸出不振。投資と内需の低迷…。経済紙によれば、韓国の売り上げ上位500社は昨年、売上総額が前年比でマイナス4・4%、総営業利益はマイナス10%だった。鉄鋼などを除く輸出業はすべて不振に陥っている。

 韓国経済は、長期不況が始まった1990年代前半の日本の状態に似てきている-との見方が今や主流。主要シンクタンクはいずれも、長期不況や低成長、長期沈滞といった表現で、韓国経済の展望を悲観している。

現実、無視できず

 日本が味わった長期デフレの入り口に似てきていることを自覚し「現実」を知る韓国の財界で、対日関係悪化を懸念する声は根強い。

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