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【北朝鮮拉致】「誰も帰ってきません」講演からビデオメッセージに切り替えざるを得なくなった「めぐみさん両親」の苦渋

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【北朝鮮拉致】
「誰も帰ってきません」講演からビデオメッセージに切り替えざるを得なくなった「めぐみさん両親」の苦渋

講演向けのメッセージを収録する拉致被害者、横田めぐみさんの父、滋さんと母、早紀江さん=5月13日、川崎市内

 メッセージの最後には、滋さんと同様、早紀江さんも世論の重要性を強調。「国民のお一人お一人の関心の深さによって、このことは忘れられることなく政府に訴えられていくと思いますので、どうかこれからも忘れないで、強力なご支援をいただきますようによろしくお願い致します」と訴えた。

元気な姿で

 今回2人が講演向けにビデオメッセージを収録した背景には、2人の苦渋の決断がある。

 平成9年に救出活動を始めてから、滋さんと早紀江さんは全国を駆け巡ってきた。拉致問題の認知度が低く、「拉致疑惑」と呼ばれたころには、署名を断られた経験もした。それでもあきらめずに街頭に立ち続け、現在の拉致問題解決を求める世論を作り上げてきた。

 そうした経験があるからこそ、2人が講演の依頼を断ることはほとんどなかった。特に滋さんは直接聴衆に訴えることへのこだわりが強い。今回のメッセージ収録も最後まで躊躇(ちゅうちょ)していたという。

 2人と同じマンションの住民有志でつくられ、活動を支援している「あさがおの会」の代表を務める田島忠さん(73)は「聴衆の生の反応があることに張り合いを感じている」と滋さんの気持ちを代弁する。

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