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【北朝鮮拉致】「誰も帰ってきません」講演からビデオメッセージに切り替えざるを得なくなった「めぐみさん両親」の苦渋

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【北朝鮮拉致】
「誰も帰ってきません」講演からビデオメッセージに切り替えざるを得なくなった「めぐみさん両親」の苦渋

講演向けのメッセージを収録する拉致被害者、横田めぐみさんの父、滋さんと母、早紀江さん=5月13日、川崎市内

 北朝鮮による拉致事件の発生から40年近くが経過し、被害者家族の高齢化は着実に進んでいる。そんな状況の中、拉致被害者救出運動のシンボルである横田めぐみさん(50)=拉致当時(13)=の父、滋さん(82)と母、早紀江さん(79)が一つの決断を下した。今後、講演に行けない場合、代わりに上映するビデオメッセージの収録だ。拉致問題解決には世論を盛り上げなければならないとの思いから、できる限り講演や集会に参加してきた2人。今回の収録は苦渋の決断だが、健康を考えて収録を決めた。北朝鮮の非道な対応は拉致被害者本人だけでなく、家族も苦しめ続けている。

再調査も「正月近くになっても誰も帰らない」

 メッセージの収録は5月13日、川崎市内で行われた。2台のビデオカメラを前に、滋さん、早紀江さん2人が、めぐみさんが拉致された当時の様子から現在の思いまでを語った。

 滋さんは、昭和52年にめぐみさんが新潟市で北朝鮮工作員に拉致されてから現在までの動きを紹介。平成9年にめぐみさんが北朝鮮にいるという情報が寄せられ、救出活動を始めたころには被害者の早期救出を求める署名を呼びかけても、「署名して危険はないのか」といわれるなど、苦労した経験を明かした。

 昨年には北朝鮮が拉致被害者らの安否について再調査することで合意し、調査が始まったが、滋さんは「夏になっても誰も帰ってきませんし、そしてお正月近くになっても誰も帰ってきませんでした」と進展がないことを説明し、早期の救出を求めた。

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