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【開発ヒストリー】アフリカの砂漠を農地に変える「奇跡の繊維」…世界に誇る日本「繊維テクノロジー」が南アで挑む

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【開発ヒストリー】
アフリカの砂漠を農地に変える「奇跡の繊維」…世界に誇る日本「繊維テクノロジー」が南アで挑む

緑化のためロールプランターを敷き詰めた鉱山跡地=南アフリカ・ヨハネスブルク近郊

 南アフリカの砂漠を繊維の力で農地に変える-。

 東レとニットメーカーのミツカワ(福井県越前市)が、砂漠やコンクリート上で植物を育てる土壌の代わりになる筒状の農業資材繊維「ロールプランター」を開発し、壮大な挑戦を続けている。ロールプランターは、東レの作る植物由来の繊維をミツカワの技術で編んだもので、培養土を入れて農作物を育てる。砂漠化の進行を食い止めることや、食糧問題の解消への貢献が期待されている。

生分解性繊維、丸編み…繊維産業の力結集

 南アフリカ・ヨハネスブルク近郊の小学校跡地。計1200平方メートルの土地にロールプランターが敷き詰められ、昨年、青々としたピーマンやトウモロコシが実った。ミツカワの松本茂登社長は「日本での試験よりも作物が少なかった。もっとたくさんできる」と感じた。東レ繊維GR・LI事業推進室の佐々木康次室長は「地元から大きな反響があった。事業として確立したい」と振り返る。

 ロールプランターの開発のきっかけは、松本社長が2002年に見たテレビ番組。鳥取大などが取り組む中国での砂漠緑化を取り上げた番組を見て、「10年、20年先を考えたとき環境に商機があると思った。ニットの技術で何かできないかと考えた」(松本社長)。

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