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【秘録金正日(26)】病気の叔父押しのけ、長老らを籠絡「次世代に譲るべき」

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【秘録金正日(26)】
病気の叔父押しのけ、長老らを籠絡「次世代に譲るべき」

伝記『時代の星』(1984年)に掲載された執筆中の金正日。「親愛なる指導者、金正日同志」と記されている 伝記『時代の星』(1984年)に掲載された執筆中の金正日。「親愛なる指導者、金正日同志」と記されている

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 金正日(キム・ジョンイル)が父、金日成(イルソン)の後継者への階段を着々と上っているとき、もう一人の後継者候補と目された叔父の金英柱(ヨンジュ)は、持病治療のため、療養所を転々とし、旧ソ連やルーマニアでも治療を受ける機会が多くなった。『傍らで見た金正日』の著者、申敬完(シン・ギョンワン)によれば、「(英柱は)普段、なんともないのに突然、昏睡(こんすい)状態に陥ることが多かった」。自律神経失調症を患っていたとされる。

 性格に角がなく、知識人タイプの英柱は、周りからの受けはよかった半面、厳しい権力闘争に耐え切れるだけのずぶとさはなかった。兄、日成から「仕事に対する意欲がない」と言われただけで、病気を装い、家に閉じこもってしまう弱さがあった。

「親愛なる指導者」呼称を決議

 1970年夏、金英柱は治療のため、ルーマニアへたつ。11月に開催予定の朝鮮労働党第5次大会の準備は、党組織指導部長の彼の責務だったが、3カ月間も平壌を留守にした。その間、代わって党内の実務を処理したのは、同年9月に宣伝扇動部副部長職と兼務で、組織指導部副部長に就任した金正日だった。

 正日は、組織指導部第1副部長の朴寿東(パク・スドン)とコンビを組む。金日成総合大学の党委員会書記から、正日の推薦で一躍、党内業務を統括する最重要ポストに昇格した朴は、正日には、絶対的な忠誠心を示す必要があった。

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