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【日本の議論】「死ね」「汚い」中学生を中傷 ネットの人権侵害「過去最悪」

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【日本の議論】
「死ね」「汚い」中学生を中傷 ネットの人権侵害「過去最悪」

インターネットによる人権侵害について啓発するリーフレット。これを高校生向けに改訂し、リベンジポルへの対策を盛り込む

 深刻化するリベンジポルノ(復讐目的の画像投稿)など、インターネット上での人権侵害が深刻度を増している。全国の法務局は昨年1年間にプロバイダーなどに対し人権侵害にかかわる167件の削除要請をした。これは削除要請数の集計を始めた平成17年以降で最多となる。ネットによる人権侵害が急増している事態を受け、同省が全国の高校1年生全員に約120万部の啓発リーフレットの配布を決めた。リーフレットにはリベンジポルノへの対策も盛り込み、若者たちが新たな被害者や加害者になることへの歯止めをかけたい意向だ。

自分の性的な写真がネット掲示板に…

 同省人権擁護局によると、全国の法務局が昨年1年間に救済手続きを始めた人権侵害事案のうち、ネットによるものが前年比約5割増の1429件。3年連続の増加で、現行と同じ方法の統計が残る13年以降で最も多かった。

 法務局では窓口や電話で相談を受け付け、人権侵害があると判断した場合はプロバイダーやサイト管理者に削除要請を行うが、昨年は前年比約2割増の167件あった。法務局が削除方法を相談者に教える「援助」は、同約4割増の1017件。ともに、人権擁護局で集計している過去10年間で最多だった。

 法務局では昨年、中学生の子供の名誉を毀損(きそん)する動画をネット上で見つけた親から相談を受けた。子供の学校名や学年、名前まで特定した上で、「汚い」「死ね」などと中傷する内容。学校の削除依頼に応じなかった動画投稿サイトの管理者に対し、法務局が要請した結果、動画は削除された。

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