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【江藤詩文の世界鉄道旅】マニラMRT(2)女性ばかりの女性専用車に、なぜか紛れた男性ふたり

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【江藤詩文の世界鉄道旅】
マニラMRT(2)女性ばかりの女性専用車に、なぜか紛れた男性ふたり

ぎゅうぎゅう詰めの車内。この状態でも「どこから来たの?」と外国人旅行者に声をかけるのだから、フィリピン人ってすごい ぎゅうぎゅう詰めの車内。この状態でも「どこから来たの?」と外国人旅行者に声をかけるのだから、フィリピン人ってすごい

 立錐の余地もない車内は、おしろいと香水が入り混じったような女性特有の甘いにおいに充ちていた。すし詰め状態の空間は、あっちを見てもこっちを見ても女性、女性、女性ばかりのはずが…ん? 男性がふたり?

 マニラMRTは改札を抜け、手荷物検査を受けると、プラットフォームに降りる階段の手前で男性と女性が分かれるようになっている。乗車する車両を性別で分けるためで、男性専用車両と女性専用車両がある。

 小さな子ども以外は、たとえ家族でも、男性が女性専用車に乗ることはできない。押し合いへし合いしながら列車の到着を待つ女性たちの行列に加わった夫婦は、駅員に見とがめられ、夫は妻を連れて男性用車両へと移動するはめになった。とはいえ、ここはフィリピン。

 扉が閉まる直前、女性専用車よりさらに混雑した男性用車両を嫌って、ひとりの男性が身体を滑り込ませてきたのだ。日本だったら、白い目で見られそうな状況だし、そもそも男性自身が、いたたまれないのではないかと思うが…。周囲の女性はまったく気にするそぶりもなく、くだんの男性も、悪びれる様子もない。次の駅でも、男性がまたひとり。前回ご報告した「係員が見てなければOK」ルール(?)は、どうやら車内にも適用されるのかもしれない。

無法地帯に見えて、弱者優先は徹底 見習いたい当たり前の思いやり

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