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【スポーツ Catch Up】柔道全日本の初代女王は現在51歳 「生まれ変わっても柔道がしたい」

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【スポーツ Catch Up】
柔道全日本の初代女王は現在51歳 「生まれ変わっても柔道がしたい」

1986年、柔道の初代女王に輝いた当時の森山(旧姓・八戸)かおりさん

 柔道界の女子最強を決める年に一度の大会が、全日本女子選手権だ。4月19日に横浜文化体育館で行われた今年は30回目の節目の大会となり、開会式には歴代優勝者も呼ばれた。軽量級の選手でありながら第1回大会を制した「レジェンド」も姿を見せた。

 森山(旧姓・八戸)かおりさん。髪を明るく染め、体形も当時より丸みを帯びた元世界選手権61キロ級銅メダリストでもある51歳は、式後の取材で「30年もたつんですね」としみじみと語った。

 公式パンフレットに掲載される「大会の歩み」。冒頭のページでは、白黒写真の当時の森山さんが、王冠を頭にかぶった笑顔でガッツポーズ姿を披露している。「決勝は体重差50キロの戦いとなりましたが、軽量の八戸選手(神奈川)の動きが勝り、重量の松本選手(愛知)を判定で破り、初代のチャンピオンに輝いた」と記されている。

 森山さんは大会前に増量し、何とか70キロ近くで大会に臨んだという。決勝の相手は130キロ近くあったと記憶しており、公式パンフレットの体重差よりもさらに10キロ開きがあることになる。当時を振り返り、「柔よく剛を制すという言葉が実現できたことをうれしく思った」と懐かしむ。

 大会が行われた1986年3月は、東海大の4年生だった森山さん。「私たちはパイオニアの時代で、女子はまだ試合数も少なかった。それでも、先人の女子選手はもっと大変だった」という。「仕事をやめて、講道館の近くでアルバイトをしながら稽古をしていたという人もいた。練習場所の確保すら、ままならない人もいた」。

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