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【日本の議論】不満たらたらJASRAC「新規参入妨害」の最高裁判決 音楽ライツ管理市場に「競争」は生まれるか

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【日本の議論】
不満たらたらJASRAC「新規参入妨害」の最高裁判決 音楽ライツ管理市場に「競争」は生まれるか

最高裁判決に対して会見するJASRACの菅原瑞夫理事長(右)=5月8日、東京都渋谷区

 テレビなどで使う音楽の著作権管理事業をめぐり、日本音楽著作権協会(JASRAC)が放送局から楽曲使用料を徴収する方式について「他業者の参入を妨害している」と判断した最高裁判決が4月、確定した。今後、独占禁止法違反にあたるかどうか、公正取引委員会が判断するが、JASRAC側はいまだに「著作物の円滑利用と著作権保護を両立させる合理的な方式」と最高裁の判断に不満を抱く。JASRACは音楽著作権管理市場の発展を阻害しているのか。新規事業者や放送局と改善に向けた協議も続くが、最終解決には時間がかかりそうだ。

最初の立ち入りから7年、問題は振り出しに

 「非常に残念な判決だ。音楽著作権の管理は通常の市場の問題とは異なる特性がある。そのことについて(公取委の)審判では十分に議論させていただき、排除措置命令を取り消す審決が出された。最高裁の判決にはそのような理解が見当たらなかった」

 4月28日の最高裁判決から1週間以上経過した5月8日。東京・代々木上原の本部近くのホールで会見を開いたJASRACの菅原瑞夫理事長は冒頭でこう訴えた。

 ことの発端は平成20年4月。公取委がJASRACに立ち入り検査を行った。放送局に対して楽曲使用料を徴収する際にJASRACが用いている「包括徴収方式」が、市場競争を阻害している可能性があると、公取委が懸念したためだ。

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