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【ビジネス解読】
辛ラーメン、マッコリ、焼酎…対日輸出激減ボロボロ 青ざめる韓国食品業界

かつては国内酒類大手が、相次いで韓国企業と組み、日本市場でマッコリ販売に乗り出した。当時は芸能人やタレントを起用し、大々的なPRを行ったが、「今は細々とやっている感じだ」(酒類大手)という。
同様に韓国焼酎の対日輸出額も14年は前年比約14%減、米を詰めた丸鶏を煮込んだ伝統食「参鶏湯(サムゲタン)」も同約3割減となるなど、飲食分野における日本の“韓国離れ”は急速に進みつつある。
グローバル化陰りも
韓国は07年から文化観光部や農林水産部が中心となって、韓国料理(韓食)をはじめとする韓国文化の世界ブランド化を官民あげて進めてきた。国際化事業を担う「韓食財団」は、世界の食品市場規模が約4.9兆ドルと、情報通信(3.5兆ドル)や自動車(1.6兆ドル)より規模が大きい重要産業だとして、韓食のグローバル化を進めようとしている。
韓国の食品大手、CJグループの日本法人は、カフェ風の店構えでナムルやビビンバを提供する韓国レストラン「ビビゴ」を世界展開している。日本には12年に進出し、当初は4年間で国内200店態勢を目指していた。だが、実際にはまだ赤坂の1店舗のみだ。