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【ビジネス解読】
辛ラーメン、マッコリ、焼酎…対日輸出激減ボロボロ 青ざめる韓国食品業界

関税庁は報告書で「ラーメンは伝統的に同胞の需要が多い。米国はこれまで同胞の需要が多かったが、最近は地元の人の需要も増加している。中国、日本などは同胞ではなく、地元の消費が多い」と分析した。
だが、今年1~3月の対日輸出額も約7億円と、前年に満たない水準だ。わずか3年間で対日輸出は半減した状態となっており、韓国・聯合ニュースは「『嫌韓』感情飛び火…日本へのラーメン輸出、3年間で半分」と報じたほどだ。
マッコリは8割減
減少したのはインスタントラーメンだけではない。韓流ブームの象徴として、政府を挙げて輸出拡大を図った韓国の濁り酒、マッコリはピークの11年に4841万ドル(約58億円)だった日本向けの輸出額が、14年には914万ドル(約11億円)に減少した。実に81%減と大幅な需要減に見舞われている。
当時、輸出マッコリに占める日本向けの割合は9割超だった。需要減を補おうと、中国や米国、東南アジアなど輸出先の拡大を図っている。だが、マッコリ輸出先2位の中国でも、14年の輸出額は約199万ドル(約2億円)にとどまり、対日輸出の減少を補える状況ではない。