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【さらば愛しき人よ】加瀬邦彦さん 「想い出の渚」…湘南サウンドの“元祖” 仲間を立てる爽やかな笑顔

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【さらば愛しき人よ】
加瀬邦彦さん 「想い出の渚」…湘南サウンドの“元祖” 仲間を立てる爽やかな笑顔

産経新聞の取材を受けたときの加瀬邦彦さん=2012年11月、東京都港区(野村成次撮影)

 66年のビートルズ来日公演で、ブルージーンズは他のグループとともに前座に指名される。栄誉なことだが警備上の問題もあって、ブルージーンズは当日、楽屋に監禁され、ビートルズと会うことも演奏を聴くこともできないことになっていた。これを知った加瀬さんは、《客席からビートルズを見たい》と、ブルージーンズを脱退、自分の理想のバンドを結成しようと動き始める。加瀬さんの著書『ビートルズのおかげです』には理想のバンドをめぐってこんな構想が記されている。

 (1)ビートルズと同じ4人編成

 (2)全員ボーカルとコーラスができる

 (3)まだプロの世界に毒されていないフレッシュな人

 (4)僕より若い人。できれば10代

 (5)アイビーファッションが似合い、清潔感のある人

 (6)人に好感を持たせる人間性

 (7)音楽的には、アメリカンポップス、リバプールサウンドが好きであること

 (8)山より海が好きな人 

 そして音楽の方向性については《見た感じは、大学のキャンパスでギターを抱え、反戦歌ではなくソフトなフォークソングを歌っている大学生のイメージ。サウンドはアメリカ西海岸で人気のフォークグループのバーズやママス&パパス。曲調は加山雄三氏の海の香りのするメロディーと詞。それにもちろんビートルズのテイストを加えて》

 ビートルズが日本を去った数カ月後、ワイルドワンズが結成される。名付け親は加瀬さんにギターを教えた慶応の先輩、加山である。そうして同年11月、湘南サウンドの元祖ともいうべき《想い出の渚》(鳥塚茂樹作詞、加瀬邦彦作曲)を発表、50万枚を超える大ヒットとなった。その後も《愛するアニタ》《バラの恋人》とヒットを連発する。

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