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【経済インサイド】市場走る「ソフトバンクが米スプリントを売る」噂 再びアジアでM&A観測も

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【経済インサイド】
市場走る「ソフトバンクが米スプリントを売る」噂 再びアジアでM&A観測も

米携帯キャリアのスプリント・ネクステルの買収について記者会見するソフトバンクの孫正義社長=左=と、スプリント社のダン・ヘッセCEO(当時)=2012年10月15日、東京都中央区

 ソフトバンクが創業以来の危機に直面している。総額216億ドル(約1兆8000億円)を投じて買収した米携帯電話3位、スプリントの経営不振が深刻化しており、再建の道筋が見なくなっているからだ。スプリントの2014年10~12月期の最終損失は23億7900万ドルに膨らみ、年間では前年より10%多い33億ドルに上った。5月5日に発表した2015年1~3月期決算では最終損失が2億2400万ドルに減少したが、前年同期の1億5100万ドルを上回るペースだ。

 ソフトバンクの孫正義社長は2月10日の決算会見で「再建は道半ばだが、改善している」と説明したが、その顔色は曇りがちだった。収益源の携帯電話契約数は減少傾向が続いている。収益性の高い後払いベースの契約数は前年同期より17万件増えたものの、3月末の契約数は5714万件にとどまり、4位のTモバイルUSをわずか31万件上回ったに過ぎない。

 高速データ通信サービス「LTE」の設備整備で2強のベライゾン・コミュニケーションズ、AT&Tに大きく水を開けられていることが響いているようだ。果敢な販売キャンペーンで知られるTモバイルUSにも顧客流出が続いており、3位と4位の順位入れ替えは時間の問題とみられている。改善とはほど遠い状況なのである。

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