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【浜松物語・ヤマハ(上)】「東京よりも海外がよく見える。ハンディはない」中田卓也社長

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【浜松物語・ヤマハ(上)】
「東京よりも海外がよく見える。ハンディはない」中田卓也社長

インタビューに答えるヤマハの中田卓也社長

 --浜松でなぜピアノや軽自動車、オートバイを始めとするパイオニア企業が数多く生まれたのか

 「一般的には『やらまいか(やってみよう)精神』ということになるが、その根底には土地柄がある。旧浜松藩は5万石程度の小藩で、藩主も頻繁に交代した。安定しないがゆえに『自分たちがしっかりしなければ生きていけない』という気持ちが強く、それが『やらまいか精神』を形作ったのではないか」

 --地場産業の存在も大きい

 「浜松は綿花の一大産地で綿織物が盛んだったので、織機などの機械を作る職人が数多くいた。鍛冶屋でも指物師でもいいのだが、技術のある職人たちの間に、新しいものを作り出そうという機運が高まっていて、西洋文化が入ってきたことをきっかけに『これなら自分にもできる』とさまざまな製品作りに取り組んだ。『あの人にできるなら自分にもできるはずだ』とか、『浜松で一旗揚げよう』という人も現れ、連鎖反応のように数多くの企業が生まれたのだろう」

 --ヤマハにとって浜松の魅力は

 「浜松は創業の地であることはもちろん、浜松だからこそできることが数多くある。当社ぐらいの規模の企業は、東京では“one of them”の存在かもしれないが、ここにいることで、それなりの規模感で事業を進めることができ、優秀な人材も集まっている。楽器といえばものづくりだが、浜松にはものづくりにたけた人が数多くいて、彼らの力を得たことで当社はここまで発展できた」

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