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【トレンド日本】「子育てのために会社、辞めます」“ゆるキャリ”志向のイクメン 在宅で起業する「メリット」と「落とし穴」

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【トレンド日本】
「子育てのために会社、辞めます」“ゆるキャリ”志向のイクメン 在宅で起業する「メリット」と「落とし穴」

 会社を辞め、“身の丈に合った生活”をすれば家族との時間もゆったり過せるという(写真はイメージ)

 そして、企業経営者側から藤田さんの意見に共感するのは、飲食店向けマーケティング会社社長で、社員35人を抱える平泉義人さん(仮名、32)。2年前、息子が誕生して間もなく、初めての子育てに夫婦は翻弄され、平泉さんは過労で倒れてしまった。「まず妻がまいってしまい、次が僕。経営者で、自己裁量はある程度きいた上でのことでした」

 企業の成長を目指して、今春、新たに5人の新卒を採用し、来年もさらに新卒採用計画がある。

 「うちの社員は皆若く、今後、家庭を持って育児休業を取得するようになる。自分が大変だったから、育休を取るのは家庭のためには当然のことだと思う。僕だって子供と一緒にいてあげたいと思うんだから。そう思えばこそ、男性が6カ月休んでも社内が回る体制を今から構築しないと会社は続かない。政府もそんな方向に動き出したでしょ?」

 藤田さんの提唱する「身の丈にあった在宅・1人起業」は、出社して仕事をすれば定期収入が得られるという会社員のあり方に“問い”を投げかけるものだ。就職してスキルを身につけた子育て世代の退職が増えれば、会社経営は困難を余儀なくされるだろう。「企業と競合するつもりはない。でも、20代、30代の子育て世代社員に対する企業内の労働環境は現在、決して良い状態ではない。男性が育児参加できるように本気で環境を改善していかないと、辞めていく。高度成長期とは違い、今は1人起業で、会社員時代よりも生活が安定する方法はいくらでもあるんです」

 なぜ、いま所属している会社にこだわっているのか…一人一人が考え、“行動”する時代が訪れてきているのかもしれない。

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