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【トレンド日本】「子育てのために会社、辞めます」“ゆるキャリ”志向のイクメン 在宅で起業する「メリット」と「落とし穴」

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【トレンド日本】
「子育てのために会社、辞めます」“ゆるキャリ”志向のイクメン 在宅で起業する「メリット」と「落とし穴」

 会社を辞め、“身の丈に合った生活”をすれば家族との時間もゆったり過せるという(写真はイメージ)

 提唱するのは、「身の丈に合った起業で、家族との時間を大切にしながらビジネスを継続できるプラン作り」。イクメン起業を進めることで、家族が絡む社会問題、少子化や児童虐待、子供の貧困も解決できるのではないかと考えている。「朝から晩まで仕事して、家庭に関われるのは休日だけ。そんな父親が在宅時間だけ家事を手伝ってイクメンというのは違う、と思う」。こうした考えに共感した会社勤めの男性から起業相談が多く寄せられたことがきっかけで、イクメン起業を目指す人を対象としたオンライン教材を作成、「イクメン起業ビジネススクール」を主宰している。

 藤田さんは言う。「イクメンになる、つまり、家族との時間を大切にし、妻とともに子育てするために起業するのだから、忙しくなってしまっては本末転倒。1人起業で会社を大きくせず、必要以上の贅沢(ぜいたく)はせずに生活レベルを上げない。1人起業は年商数千万が一番楽に経営できるんです」

 会社員を否定ばかりはしない。「その会社でないとできない仕事があって、そのために会社に残るやり方もある。そうではなく、今のサラリーマンという生き方に不安を抱えているなら、違う生き方を考えてみればいい」。こうしたアドバイスにこそ“ゆるキャリ”への原点があるのかもしれない。

 藤田さんに起業相談する人は、イクメン志望者ばかりではない。秋田三郎さん(仮名、55)は上場企業の役員から企業コンサルタントとして独立した経験があり、現在は元職を生かして中小企業へ再就職。人事管理の責任者になっている。「もう一度起業したい。そのために数年前に行政書士の資格を取り、今年は宅建を取る。僕は上場企業の役員を辞めるときに“バリキャリ起業家”を追い求めた結果、失敗した。『身の丈に合い、会社を大きくせずに暮らしを守りながら…』との藤田さんの意見には賛成です」

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