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【けいざい独談】日本の食料自給率「カロリーベース」の裏のウラ 正直、こんな指標は農業政策に無意味だ

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【けいざい独談】
日本の食料自給率「カロリーベース」の裏のウラ 正直、こんな指標は農業政策に無意味だ

カロリーベースにこだわる理由

 実は、この“カロリーベース”の自給率は国際的に標準的なものではない。採用しているのも日本のほかは韓国や台湾など一部に過ぎず、ほとんどの国はカロリーベースで算出していないのだ。農水省の資料ではカロリーベースの自給率で国際比較が示してあるが、その注釈を読むと「農林水産省で試算した」と書かれてあり、各国の公式的な統計資料ではないのである。

 この資料によると、2011年のカロリーベースの自給率において米国が127%、カナダが258%、オーストラリアが205%。カロリーが高い畜産物の生産大国かつ、輸出した分は国内生産に含まれるため、輸出が増えると自給率は100%を超える。

 一方、こうした比較資料により、日本は韓国(41%)よりも低い39%ということが強調され、「先進国でずば抜けて食料自給率が低い」という印象を国民に与える結果になっている。

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