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【大人の遠足】国登録有形民俗文化財「足袋とくらしの博物館」 職人技の実演も 埼玉・行田

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【大人の遠足】
国登録有形民俗文化財「足袋とくらしの博物館」 職人技の実演も 埼玉・行田

足袋のつま先部分を縫う元職人の島崎忠樹さん。迷いなく縫い進めるさまが小気味いい=11日、埼玉県行田市 足袋のつま先部分を縫う元職人の島崎忠樹さん。迷いなく縫い進めるさまが小気味いい=11日、埼玉県行田市

 ここでは、あつらえ足袋の注文も受けていて、それを作る職人の実演も見学できる。ダンッという力強い音は、現役の足袋職人、中嶋栄作さん(80)が裁断機を降ろす音。牧野本店でも働いていた中嶋さんは、職人歴約60年。布に余りが出ないよう計算しながら金型を布に置いて裁断していく。金型の置き方によっては1反で10足分の差が出るといい、重要な作業の一つだ。

足袋作りも定期開催

 ミシン作業は元職人の島崎忠樹さん(79)が行う。現役時代は力作業がメーンだったが、「自然に覚えた」というミシンさばきで黙々と縫い進めていく。「今は機械ですぐに商品ができてしまうが、ものづくりには多くの工程があることを若い人に知ってもらいたい」と島崎さん。老眼が進んだが「だいたい目算で糸を穴に通せる」と笑う職人技は必見。あっという間に足袋が出来上がっていく。

 毎月第2日曜日には職人たちの指導の下、自分だけの足袋作りも有料で開催している。近くには着物好きが通う足袋店もあるので、靴下とは違うぴしっと決めた自分だけの足袋を探しに、一度旅(たび)に訪れてほしい。(川峯千尋)

 足袋とくらしの博物館 埼玉県行田市行田1の2。入館料200円(小学生100円)。開館日は土日の午前10時~午後3時。毎月第2日曜日に開催される「My足袋作り」では2500円(布質により別途料金必要)で足袋作りを体験できる。定員5人、要予約。秩父鉄道行田市駅南口から徒歩5分。【問】まちづくりミュージアム(電)048・552・1010。

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