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【ウイークリーワールド】絶滅危機パンダを次々死に追いやる中国研究施設の「人災」

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【ウイークリーワールド】
絶滅危機パンダを次々死に追いやる中国研究施設の「人災」

中国陝西省と四川省に生息するパンダ。四川省成都市の成都パンダ繁育研究基地でもパンダを間近で観察できる(2009年撮影)

、 中国陝西省漢中市にある野生動物の研究施設「希少野生動物救急飼育研究センター」で4月上旬、犬ジステンパーにかかった雄のジャイアントパンダ1頭が死亡した。同センターでは昨年末から、同じ病気で死ぬパンダが続出しており、今回で5頭目となる。絶滅危惧種のパンダを襲っている感染症。中国メディアの報道からは、“人災”の可能性が浮かび上がってきた。(北京 川越一、写真も)

     ◇

 8日に死亡したのは5歳の雄パンダ「龍龍」。中国国営通信新華社などによると、龍龍は昨年12月24日に嘔吐(おうと)やうずくまるなどの症状が現れた。検査の結果、犬ジステンパーにかかっていることが判明し、隔離して治療にあたっていた。今年3月14日早朝からは、四肢が痙攣(けいれん)するなど容体が悪化していた。死因は「腎不全」だったという。

 高熱や嘔吐、下痢などを引き起こす犬ジステンパーは、犬やネズミ、コウモリなどさまざまな動物に感染する。ほとんどの動物はワクチンによって感染を防ぐことができるというが、パンダには、既存のワクチンが効かないという。パンダが感染した場合の致死率は、90%以上になるとの研究結果もある。

 同センターでは昨年12月9日、8歳の雌パンダ「城城」が犬ジステンパーで死亡したのを皮切りに、1月に2頭、2月に1頭が続けて死亡した。同センターではもともと計25頭が飼育されていた。残る20頭は現在、別の施設に隔離されており、消毒作業などが完了した後に、同センターに戻される予定という。

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