記事詳細
【ビジネス解読】
アベノミクスから脱落する「メード・イン・コリア」…韓国企業相次ぐ日本撤退、事業縮小、サムスンのスマホも存続危機か

サムスンは昨年秋、最先端スマホ「ギャラクシーノート・エッジ」を世界に先駆けて日本市場で発売するなどてこ入れに乗り出していたが、成果が上がらなかった格好だ。
ソウル経済の情報によると、日本市場はもともと国産製品を好む傾向が強いとされているが、アップルのiPhoneが成長軌道に入ったのに対し、サムスンのギャラクシーは下降曲線を描いており、対照的な姿になっている。
サムスンは2007年に日本のテレビ市場から撤退した経緯がある。前年の2006年に世界最大のテレビメーカーになったが、日本市場はソニーやパナソニックなどと競合し、シェアわずか0.1%にとどまっていたためだ。スマホがこのまま下降曲線を続けると、テレビの二の舞になる可能性も否定できない。
韓国製品の人気低下
朝鮮日報日本語版によると、韓国貿易協会が18日発表した昨年の対日輸出は前年比7.2%減の322億ドルで、2012年から3年連続の減少だった。今年1~2月の輸出も前年同期比で21.4%減っており、特に鉄鋼(21.5%減)、スマホなど携帯電話端末(24%減)、半導体(15%減)など韓国の主力輸出品目は軒並み2桁台の落ち込みだった。