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【経済インサイド】「馬鹿げた計画」酷評「宇宙太陽光発電」 NASAが手を引いても開発続ける「技術立国日本」の意地

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【経済インサイド】
「馬鹿げた計画」酷評「宇宙太陽光発電」 NASAが手を引いても開発続ける「技術立国日本」の意地

宇宙太陽光発電システムのイメージ図(JAXA提供)

 当初の試算分析によると、約1.3兆円の建設コストのうち宇宙での発電と送電システムの建設に約5700億円、地上の集電システムの建設に約2300億円、部品の輸送費に約4700億円。それらに加え保守・運用費用として年間約340億円がかかる。

 想定される建設方式は、まず地上から低軌道(地上約500キロメートル)までロケットで部品を多数回打ち上げて、軌道上で組み立ててから徐々に軌道間輸送機で地上3万6000キロメートルの静止軌道まで移動させる。ちなみ100万キロワットの発電能力を持つSSPSとなると、なんと2キロメートル四方の太陽光パネルが必要になるという。

 この中で一番の難題が「部品輸送」だ。試算ではSSPSの部品を打ち上げるロケットの回数は500回は必要とされ、現在の技術だと1回打の打ち上げ費用に約100億円かかるとされる。つまり500回打ち上げるとなると輸送費だけで5兆円かかる計算だ。

 経産省の担当者は「採算性を考えるなら1回の打ち上げコストを現状の100分の1まで縮小しなければならない」と話す。さらに、「現在の技術力では部品を地上500キロメートルまで打ち上げるのがやっと。その後に静止軌道まで移動させる方法は現時点ではない。要するに現時点の技術では実現可能性は0%です」と絶望的な回答が返ってくる。

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