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【経済インサイド】ガス自由化「1年遅れ」で電力業界「不公平。客とられる」と悲痛な抗議 自由化時差が生む電力-ガス「セット販売」の“天国と地獄”

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【経済インサイド】
ガス自由化「1年遅れ」で電力業界「不公平。客とられる」と悲痛な抗議 自由化時差が生む電力-ガス「セット販売」の“天国と地獄”

電気・ガスのセット割引がガス業界よりも1年遅れることに、電力業界は危機感を強めている。

自由化の主戦場は「電気」VS「ガス」

 しかし、セット販売で「大きなウエートを占める」(大手電力関係者)のは、なんといっても電気とガスのセット販売だ。なぜなら、電気とガスはほぼ全ての家庭で使われ、暮らしに欠かせないサービスだからだ。電力とガス会社は検針や料金徴収などでノウハウを持っており、自由化の主戦場は「電力とガス会社」とみる関係者は多い。

 東京ガスなど大手ガス会社は28年に電力が自由化されれば、ガスと電気のセット販売に乗り出す構えだ。電力事業を拡大できるばかりでなく、電気とガスのセット販売は顧客の囲い込みにつながる。これに対し、大手電力はガスが自由化される29年までは、電気とガスのセット販売ができないという大きなハンディを背負うことになる。

 すでに工場など企業向けの小売りは自由化されている。また、全面自由化は欧米などでも先行して実施されており、電力やガス会社の多くは「自由化」そのものには反対していない。

セット販売、同一時期にする動き!?

 ただ、問題はその時期だ。電力会社にとって、全面自由化の時期が1年遅れれば、それが「そのまま顧客の囲い込みの差につながりかねない」(大手電力関係者)という危機感を抱いている。電力業界からは、「イコールフッティング(競争条件の同一化)の観点からも、(全面自由化の)時期が1年ずれるのはおかしい」と悲痛な声も漏れる。

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