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【経済インサイド】ガス自由化「1年遅れ」で電力業界「不公平。客とられる」と悲痛な抗議 自由化時差が生む電力-ガス「セット販売」の“天国と地獄”

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【経済インサイド】
ガス自由化「1年遅れ」で電力業界「不公平。客とられる」と悲痛な抗議 自由化時差が生む電力-ガス「セット販売」の“天国と地獄”

電気・ガスのセット割引がガス業界よりも1年遅れることに、電力業界は危機感を強めている。

 家庭向け電力、ガスの小売りが平成28年以降、それぞれ自由化される。今国会にも関連法の改正案が提出され、全面自由化が正式に決まる見通しだ。これまでの地域独占が崩れ、消費者にとっては自分の好きな会社から電気やガスを買うことができるようになる。新規参入者が増えて値下がりが期待されるほか、電気やガス、通信といった「セット販売」も自由化の“目玉”となりそうだ。ところが、自由化は電力は28年、ガスが29年と時間差がある。このため、ガス会社は自由化された電力と、ガスのセット販売を28年から始められるのに対し、電力会社は29年のガス自由化までセット販売が始められないことになる。電力業界はこの時間差に対し、「販売が不利になる」と焦燥感を募らせている。

電力、ガス、通信…セット販売花盛り

 「関東地方ではブランド力が圧倒的だが、今後は“守り”の立場になる」。東京電力の広瀬直己社長は、ガスより1年早い28年の電力の小売り全面自由化に警戒をあらわにする。一方、東京ガスの広瀬道明社長は「首都圏の電力需要の1割を狙う」と、気炎を上げる。

 エネルギーの自由化は地域独占を認めるこれまでのシステムを改め、新規参入者を増やし競争原理を働かせ、電気やガス料金の引き下げにつなげるのが最大の目的だ。新規参入が増えれば競争が激化し、料金を引き下げたり、サービスを拡充したり、努力をしなければ消費者に選ばれなくなるからだ。

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